「パチスロ救急車inラスベガス 〜すろきちのカジノレポート〜」
第17話「べガスで勝つ為に〜前編〜」
べガスに行かれる方のためにべガススロットの仕様と遊び方を整理してみましょう。
まず、筐体ですが、パチスロよりも一回り大きい程度です。ドラムリールのものと、カイジのようにオール液晶の2タイプがあります。リールにはパチスロと違い、完全な「真っ白」のブランク図柄(ハズレ)も入れて約22コマの停止位置があります。また、有効ラインもパチスロは3BETすると有効ラインが増えますが、べガススロはBET数を増やすとラインはそのままで配当が倍々に増えていきます。例えば5ライン機の場合、1BETでも5ライン有効です。で、3BETすると本来10枚役の配当が30枚になると、そういう訳です。ドラムスロットはまだまだ1ラインタイプが多いです。
そして、プログレッシブという最高の役(1億とかの高額配当)は通常MAXBETしないと有効になりません。私も実際プログレ役が揃っている人を見かけました(プログレではなく単独の台でしたので40万円程度の配当でした)が、1BETだったため数万円程度の払い出しで、その人は店員に激怒していました。
このようにスロットには大きくジャンル分けすると、プロジレッシブタイプと通常タイプが存在します。通常タイプとは一台一台が独立しているいわばパチスロのようなタイプで、配当表に書かれている枚数がそのまま適応されます。もう一つのプログレッシブタイプはネットワークで繋がれた台から少しづつ負け金を貯金し、MAXBETでプログレッシブ図柄が揃った人に全ての金額をあげるというものです。台の上部に金額表示の電光掲示板があればこのタイプです。ネットはシマ単位の数台を繋いだ物から、店単位、はたまたべガス中の系列店を繋いだ物などいろいろあります。もちろん規模が大きくなるほど高額配当です。私が見た中では15億円というものがありました。
今の台は現金のコインで遊ぶことはありません。一台一台にレシートの発券機が付いていて、席を立つ前にクレジットを精算します。それをパチンコ屋のようなカウンターに行って現金精算します。もちろん景品ではなく現金を渡されますが。やっている事自体はパチンコ屋と一緒です。
次に、改めてパチスロとべガススロットの違いを考えてみようと思います。まず何といっても機械割り。これはもう断然パチスロに分があります。高設定(つまり機械割100%オーバーの台)や、もうすぐ出る台(ストック解除Gや天井の有無)が分かるなんて夢のまた夢です。べガスは24時間営業ですから設定変更はありません。つまりオール設定1なわけです。べガススロットの機械割り自体はそこそこ高く、95%程度見込まれておりジャグラーの設定1より優良です。
しかし、JACPOTの分が加味されると(金額自体が大きいのでかなり割を削られる・当選確率は未発表) 80%前後に落ち着くのではないでしょうか。JACPOTが引けない場合、かなりの痛手を被ります。この点はしっかりと肝に銘じた方がいいでしょう。それと、パチスロ的な「そろそろくるかも」とか「天井」の概念も捨ててください。これはもう本当に運とツキの世界なのですが、長時間打ち込むと本当に勝てません。パチスロは意図的な連荘が仕 込まれているため、ハマった後でも戻りが期待出来ますが、べガスは底なしです。
パチスロでA400タイプの場合1ライン20円で8000円戻しですと、約400倍です。試行回数は少なかったのですが、べガスの台では1/240で400倍以上が当たる感じはしませんでした。一撃15,000倍とかもあるのでそっちに割をとられてるんでしょうか。たまに100倍とか200倍程度なら射程圏ですが、コイン持ちが相当悪いためすぐに無くなります。220ゲーム程度ですがデータを取ったので内訳を書きます。ゲーム数自体少ないので参考にはならないでしょうが。(ちなみにメモ片手のプレイはそうとう周りの視線が気になります)
●ゲーム数220G
●25セントX3BET
●小役確率(20倍以内)=1/4.7
●ボーナス確率(100倍以上)=0/220
●投資=220GX75セント=165ドル
●回収=72.5ドル
●還元率=43.9%還元
かなりきつい値になっていますが、500倍以上が当たれば一気に機械割はUPするでしょう。まさにミリオンゴッド!!
小役確率は悪く無いんですけど、パチスロよりも戻しが悪い感じはします。メイン役が5枚程度のためです。
(後半へつづく)
(この企画は2005年9月に掲載されたものを加筆修正しています)